夕闇に紛れたい

承認欲求がない。闇に紛れて生きたい。でも話をしたい。

シンエヴァ見てきた話 ネタバレ

さらば、すべてのエヴァンゲリオン

そうか.......そういうことかリリス.......ってなりました。

超感想。



以下ネタバレですので、まだの方は後でどうぞ。





















さすがの年月を感じた。自分に。



ミサトさんは、母になった。

子を産んでいたという意味じゃなくて、シンジの母になっていた。

もう、微妙な立場の綺麗な年上お姉さんではなかった。







わたし的にはケンスケ最高でしたね。

中学生男子って小学生とさほど変わらない幼さじゃないですか。

その3バカトリオを、昔は10代女子の目線で生暖かく可愛く思いながら見てたけど、

中学生ケンスケは心に思春期らしい妬み嫉み抱えながらも、
人と人の間を取り持ってくれる優しい子だったし、
当時から既に大人ぽさはあったな、と。











ところで私は、エヴァの謎解きというか考察というか、

昔からそういうのはあんまり興味なくて。



ゼーレがなんだとか死海文書がどうとかそれでカヲル君は結局なんなのだとか、

そういうのをハッキリ知りたい欲はそんなになくて、

ただただ、人間の気持ちのやり取りの話に惹かれる。



ロボットも面白いくらい覚えないし、ガンダムはみんなガンダムだし、

ひょっとしたらエヴァもどれが何号機とか分かんないかもしれない。



そんな、割と適当でも受け入れちゃう私でも、

それでもショックだった、旧劇場版まごころを君にラスト。





映画館て、終わって電気つくとヤレヤレって感じで皆さんのろのろ動き出すじゃないですか。

まごころを君にはそれがなくて、客電ついても誰も立ち上がらなかったし、

そのうち呆然と立ち上がる人が現れてやっと現実世界に引き戻された。

あっ.......

え?これで終わり.......?



あの時の気持ちは忘れられない。



古のヲタク達はそれを引き摺って25年生きてたと思う私。







新劇場版に話を戻して、結局よく分かんないなwは同じなんですけど、

そういうのもうどうでもいいや。





そうだった忘れてた、全てはゲンドウの拗らせた愛の行方だった、と思い出し、

ちゃんとシンジが大人になったのを見届けたし、

アスカに救いがあったし、

アスカの最後の寝転んでるシーンは、まごころを君にで打ちのめされた我々への贖罪ですよねとか思ったり。



旧劇の最後の最後まで、いつまでも大人になれないシンジはアスカに見捨てられ、

でも新劇で、あの波打ち際同じシーンでは成長したシンジ。

ここ!ここだよすべて!って思いました。









アスカ好きなんですよ私。

努力と実力に支えられた強がり女の子大好き。



そんな彼女の小さい頃の話を、やっと、ちゃんと、描いてくれて、

涙でそうだった。

そうだよ、バカシンジが羨ましかったんだよ。





そしてケンスケと出来てますね。

1回しか見てないのでセリフ曖昧ですが、

アスカの、ケンケンは必ず決まった時間に仕事に行く、みたいなセリフに、

ふたりの信頼関係見えました。

別に社畜がエライって話じゃないですけど、
毎日仕事行く、変わらぬ日常を営む尊さ。

それをわかってるアスカ。

大人ですよね。14歳のアスカじゃない。
相変わらず口と態度はわるいんですけどね。

いじけて何もしないでも生かされてるシンジへの、かつて好きだったからこその苛立ち。

すごい大人目線。





アスカの、私は先に大人になった発言は、

体の関係の話じゃなくって、まあそれもやったんでしょうけど、

ケンスケと繋がって、一緒に日々を重ねて生きて、大人になったのでしょうと思いました。







サブタイの、さらばってそういう事ですね。

幼かった自分達への、さらばすべてのエヴァンゲリオン。とかそんな感じに受け取った。







シンジより、ゲンドウが1番幼かった。



シンジ達は14歳っていう心も体も大人の階段登り始める時期に恋愛とか親とかそういうものに苛まれ、

でも、ゲンドウは?

昔のシンジのように、逃げたまんま。

年齢的にもいい大人になるまで、ユイという他人に出会わず生きてきちゃった結果だと思うんですよね。



一人の男の拗らせの結果が人類補完計画か壮大だな25年で回収したよ監督。



あと、アニメの醍醐味、タイトル回収もしてくれてヲタク大歓喜









私が見届けたかった、みんなの心の成長を描いてくれて、非常に満足の最後でした。







おまけ



○25年経とうが一切いじられないまま終わった青葉シゲル。存在が愛おしい。


オチビサン安野モヨコさんの新聞連載漫画読んでたよ。こんなところで再会するとは思わなかった。あってなった。



○昔の私は加持さんが大人に見えて好きだったけど、

今は断然、ケンスケ。

男よ死ぬな、生きろ、仕事して好きな人を見守って生きてくれ。



だから、私もアスカと一緒。

さらば すべてのエヴァンゲリオン